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流山本町まんが巡り

​私が住んでいる千葉県流山市には、流山本町(ながれやまほんちょう)と呼ばれる地区があります。白みりんを開発して江戸庶民の食文化を発展させ、明治初期には県庁や県内初の小学校が置かれるほど栄えたまち。深い歴史を持つ本町をてくてく歩いて、感じたことをまんがにしました!

(一部をまとめたブックレットを販売しています)

青柳ささん

vol.1 本町ガイドといえば、史跡ガイドの会さん!青柳さんに案内していただきました!

流山本町まんが巡り
流山本町まんが巡り

(2017/11/20)Facebook

先日、NPO法人流山史跡ガイドの会の方に、流山本町を案内してただく機会がありました。
しっかり学ぶというより、私の住んでる場所について、ひとまず知って楽しもうという完全なる観光気分で参加したのですが、とても面白かったです。

1時間弱、距離にしたらたった1kmくらいでしたが、本町付近の歴史やお店、みりんや利根運河のことなどたくさん教えていただき、こんな小さな範囲に、これだけの歴史や要素が詰まっているのかー!と、とても驚きました(1時間しか無く、ガイドさん曰くほんの触りしか紹介できなかった〜とのことで、まだまだ深そうです)。

歴史もそうですが、ガイドの方がとても楽しそうに説明してくださったのも、素敵だなと感じたポイントでした。
「流山は千葉県で最初に県庁が置かれた場所だった」「万上のロゴの意味は・・」などについて、足取り軽く歩きながら、冗談交えて、ニコニコと嬉しそうに説明してくださいました。
ガイドの方が流山にきたのはご結婚後だそう。「ここが好きだから」と定年退職後にガイドとなり、年間1万人を案内しているそうです。生まれた地元ではないのに「ここが好き」と思わせるこの流山は、魅力ある場所なんだなと、思いました。

歴史や伝統といった分野、私自身は好きなのですが、「そういうのって、古くさいしつまらなそうだしなんか微妙。子どもも好きじゃないだろうし、時間もない。いまの自分にとってはちょっと、どうでもいいかも・・」と捉える人の方が、特に子育て世代や若い方には多いかな・・と思います。
その気持ちはすごくよくわかります。
私も2年前に流山に引っ越してきてから今まで、自分の生活で手一杯、流山のことを知ろうという気持ちは湧く余地がありませんでした。土日の休みは疲れ切って、アクセスが良いとはいえない本町にわざわざ行こうとは、なかなか思えない。

でも今回案内していただき、本町含め流山って、素敵な所なんだなと、知りました。
開発が進む地区も、未来を想像できてとても魅力的ですが、流山のこれまでが積み重なったところも、奥深くて優しい。
この良さや面白さを、イラストにして、楽しくポップに紹介してみたい!と思いました。

イラストには、なんかよくわからない・つまらない気がする、と感じるものを、楽しいものにガラッと変換する力があると思っています。
楽しくライトな気持ちで片手間に見れる・読める、気楽なガイドブックのようなものがもしあったら、楽しいんじゃないかなと、思っています。
私の独断と偏見でつらつら書いていくと思いますが、まずは私が楽しく、やってみようと思います!ご笑覧ください。

vol.2 まちの畳屋さん♪ 村田畳店さん

流山本町まんが巡り

(2017/11/30)Facebook

流山駅を出てすぐの信号を渡り、一つ目の角を右に曲がると村田畳店さんがあります。駅から徒歩2〜3分ほどです。

11月半ばに、ベトナム訪日団の皆さんの本町見学に同行し、村田畳店さんにて畳の作り方など教えていただきました!

お店に入るとまず、い草のいい香り。「あ!新しい畳のにおいがする!」と誰しも思うのではないかと思います。
多くの人にい草の香りを楽しんでほしいと、お店の外にお持ち帰り用のい草を置いて下さっています。

見学では畳の作り方を実演交えて教えてくださいました。(この投稿の写真の最後の動画をぜひご覧ください!)「ござ(畳表)」や「ヘリ」が、シワやたるみなくピシッと縫い付けられていきました。出来上がった畳のシンプルな形と色が、なんとも清廉で美しかったです。

実は、この世に1枚として同じ大きさの畳は無いのだそうです。一畳のおおよその大きさは決まっていますが、お部屋の寸法の微妙なズレやデザインによって、実際の畳の寸法は1枚1枚変わるそう。そのため新しい畳を作る際は、お部屋の寸法を測るところからが、村田さんのお仕事になるのだそうです。隙間なく並べるために畳の大きさを調整し、出来上がったら配置間違えが無いよう、プロであっても、「どこの部屋の何枚目」といったメモ書きを畳の裏にするのだそうです。畳がズレた部屋なんて見たこと無いので、そんな緻密な作業があるなんて思いもよりませんでした。私たちが畳の部屋を快適に使えるのも、畳屋さんのプロの技術あってのものなんだなと感じました。私は「へぇー!」とか「ほぉー!」とか、無い語彙力をなんとか駆使して感心しまくりでした。

あと個人的に驚いたのが、畳店さんの中にたくさんの「かわいい」があったことです。カラフルない草、ござの切れ端を巻いてヘリでとめたオブジェ、様々な編みや色のござを敷き詰めた椅子。そもそも、畳のヘリがおしゃれ柄が多くてびっくり。端切れとして買って、コースターなどハンドメイドされる方もいるそうです!

村田さんから訪日団の皆さんへ「畳は日本人の生活に欠かせないもの。ステイ先で畳を見かけたら、関心を持って見てみてください!」とお声をかけていただきましたが、私たち日本人にとってもそうだなぁと、思います。ただの敷物ではない、私たちの生活や文化に欠かせない、技が詰まった物なんだなと、感じます。

本町にお寄りの際はぜひ、お店をのぞいてみていただけたらと、思います!
村田畳店さんは、藍の「疊」の暖簾が目印です!あとくまモンも(^^)

村田sさん

Vol.3 白みりんと切り絵行灯の夕ベ

流山本町まんが巡り
流山本町まんが巡り

(2017/12/1)Facebook

先週11/25(土)に開催された「第2回 白みりんと切り絵行灯の夕べ」に行ってきました。といっても用事ありで17:00の点灯式を見ずに帰宅したのですが…😭
14:30〜16:40までの歴史ガイドウォークに参加しました!

「流山おおたかの森駅から流山駅って、どうやって行くの?」というギモンもあり、おおたかの森駅集合のコースに参加。路線バスが通っていて、おおたかの森駅から10分で流山本町の入り口へ到着しました。10分で着けるのか!思ったより近かったです。
バスは1時間に2本ほどなので、本数がもう少し増えたり、シャトルバスとか走ってくれたら嬉しいなぁ…とぼんやりと思いました。

ガイドさんは6人。各名所で入れ替わりでガイドして下さいました。やはり楽しかった(^^)ガイドさんになるには、資格が必要なんだそう!(本町の資格と、利根運河の資格とがあるそう)あの安定感やクオリティの高さ、来てる人を楽しませてくれふプロフェッショナルさは、裏打ちがあってこそなんですね。

夕方に差し掛かり、切り絵行灯や竹行灯の点灯もギリギリ楽しめました!残念ながら私はここで撤収しましたが、イベントの素晴らしさについてはKaleido Lab(カレイドラボ)さんが素敵な文にして下さっています!→https://www.facebook.com/NagareyamaKaleidoLab/posts/131932097523103

流山本町まんが巡り
白みりん

Vol.4 「流山」の地名発祥の地!赤城神社

流山本町まんが巡り
流山本町まんが巡り

(2017/12/4)Facebook

赤城神社は、平和台駅から徒歩約10分、しまむらの裏くらいにあります。
よく、「初詣は赤城神社へ」「七五三は赤城神社へ」の看板を見かけていたのですが場所が分からず…今回やっと覚えられました。

赤城神社は流山の地名発祥の地であり、小林一茶の句碑(くひ)があり、大しめ縄があります。市の無形文化財である大しめ縄、毎年10月のお祭りの時に作るそうで、間近で見ると大迫力。整然と巻かれた縄はツヤもありギュギュッとして綺麗です。なんというか、おいしそうなんです、、大しめ縄パンとかないかなぁ笑

神社やお寺はいろいろ由来や歴史があり、でも自分だけで行っても石碑読んだり歴史覚えたり絶対できない、というかしないと思うんですが、ガイドしていただくと頭に入ってきて楽しいです。興味が湧くんですよね^_^

赤城神社

Vol.5 子連れで本町ぶらぶら① 「蔵のカフェ+ギャラリー 灯環(とわ)」さんでお昼

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(2017/12/11)Facebook

12月頭の土曜日に、子連れで3時間ほと、本町ぶらり旅してきました。
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⭐️3時間で巡ったコース
①灯環さんでお昼
②江戸川沿いを散歩
③一茶双樹記念館で紅葉見たりなんだり
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⭐️構成
・和音 3歳7ヶ月(ベビーカー)
・律音 0歳10ヶ月(抱っこ紐)
・私と夫
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今回は、灯環さんでのお昼のことを書きました。
灯環さんは、笹屋商店さんの裏手にあります。明治31(1898)年に移築された笹屋さんの土蔵が、灯環さんの店舗。なんと、国指定登録有形文化財に指定される建造物です。
119年の歴史ある土蔵の中は、コーヒーの香りが漂っていました。床や天井の梁は、経年で美しい色合い。私の持ってる色鉛筆じゃ到底表現できません!
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灯環さんは、お料理、内装、器、採光、などなど、すべて、お店の方のこだわりやお気持ちがぎゅっとつまっているお店だなと感じました。
大人がほっとして、落ち着けるカフェ。
コーヒーをいただいて、あぁおいしいなぁと、1回だけでもゆっくりしみじみ味わって呼吸ができる。そんな時間を持てたのはいつぶりかな?と、じんわり泣きそうでした。。
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子連れだと、食器だってプラスチック、外食するなら子連れOKとバーンと出してくれるお店に行くことが自然と多くなりますし、「母になるなら流山」に今後開店するお店は自ずと、子連れOKが前提になる場合が多いのでは?と思います。それはそれで利用しやすく嬉しいのですが、灯環さんのような大人が良い時間を過ごせるカフェがあることは、街の品格につながっているなぁと感じます。歴史ある本町の歴史ある建物でコーヒーを飲んで過ごす時間は、大人の贅沢です!(^^)
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なお今回は、二階を利用できたこと・二階が貸切状態だったことで、幸い利用できたと思います。下の子がじっとしていられず、床をハイハイしてしまったり、椅子から机によじ登ろうとしていて静止が大変。下の子がもう少し落ち着かないと、なかなか頻繁には伺えないだろうなと、思っています。
灯環さん、我が家を受け入れて下さり、本当にありがとうございます。
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灯環さんのホームページには、お子さん連れの場合のご利用案内もありました。お店に行かれる際はぜひ参考に!明記いただけることで、行く際の判断もしやすいなと感じます。ありがとうございます😊

『蔵のカフェ+ギャラリー 灯環(とわ)』
http://kuratowa.com/

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とわ

Vol.6 子連れで本町ぶらぶら② 江戸川沿いを散歩!

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(2017/12/18)Facebook

灯環さんでのお昼のあとは、江戸川沿いをお散歩しました。
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江戸・東京に物資を運ぶ重要な舟運だった江戸川。流山本町からは江戸川の土手沿いへ登る階段が各所に設けてあります。そして長い長ーい土手沿いはコンクリートで整備されていて、この日は良いお天気だったのでお散歩やサイクリング、ジョギングする方も多くいらっしゃいました。
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初めて江戸川沿いを歩いた印象ですが、「長いな」です。身もふたもないんですが、長い。
前にずーーーっとのびる道、後ろを振り返ると、後ろにも同じようにずーーーーっと道がのびています。あれ、いまわたし後ろ振り返ったはずだけど錯覚?という気分になります。笑
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これだけ長いと、舟運として栄えた時代は、船が多く並んで見事だったろうなと思います。春は菜の花のじゅうたんになるそうですが圧巻だろうし、夏の花火(今年見に行きました)は見応え十分です。雪がドカッと降ったり、夕暮れも綺麗そう。初日の出は西側なので見えないかな…富士山は見えるかな。いろんな季節・時間帯で歩いてみたいです。
広くて解放的で、和音と律音もはしゃいでました。通行する方に気をつけつつ、子ども放牧できるスポットでした 笑

江戸川

Vol.7 子連れで本町ぶらぶら③ 一茶双樹記念館(いっさそうじゅきねんかん)

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(2017/12/22)Facebook

江戸川沿いをお散歩した後は、一茶双樹記念館へ。紅葉を見に行ってきました!
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一茶双樹記念館を一言で表すと「和」。日本の和、そのもの。
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紅葉などの景色を見たり季節を感じたりするのにうってつけなのが「双樹亭」(長い縁側のある日本家屋)。
縁側、瓦葺の屋根、枯山水の庭園など、日本の和文化を感じられる建物です。時節柄、七五三の写真撮影をするご家族もいらっしゃいました。
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双樹亭の中から見える景色は、外の紅葉や庭園の景色が障子戸に仕切られ、額の絵でも見ているようです。陽光を受けた紅葉がこれまた綺麗で、京都か鎌倉にでもトリップしたような錯覚、一歩出たらケーズデンキが見えるだなんて信じられなーい。笑
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京都鎌倉の代わりとか、そういうんじゃないです。京都もイイ、鎌倉もイイ、一茶双樹もイイ、な景色があります。本気の日本の景色(←こんなチープな言い方しかできずごめんなさい)が家の近くで見れるなんて。こんな景色、子連れで行ける範囲に普通は無い!
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双樹亭は畳の上にホットカーペットが敷いてありました(^^)和音さんは開放的な縁側や庭園の飛び石を嬉しそうに散策、律音さんは双樹亭の中に連れていくも、常にえっほえっほと縁側へ向かっていくので、落ちないよう目を光らせながら過ごしました。。でも十分に、景色など楽しんで過ごせました(^^)
お茶とお茶菓子をいただきながら過ごすこともできます!
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冬の雪も絶対きれい、夏の緑も良かったし、春は桜が咲くのかな。また行かねばです(入館料100円が嬉しい)。
時期を狙わなくとも素敵な景色が楽しめると思います(^^)
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ベビーカーは、受付がある秋元本家の外に置かせていただきました。
駐車場、駐輪場、車椅子貸し出しがありました!

一茶

Vol.8 寝具だけじゃない寝具店、笹屋商店

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(2018/1/5)Facebook

本町の寝具店、笹屋商店さんについて書きました!
お布団などの寝具はもちろん、タブレットケースやエプロンといった小物、こだわりのウインドウ、そして五代目店主の田上さん。寝具以外にもポイントが盛りだくさんな寝具店さんです。

「本物へのこだわり」
「自分をだませない」

店主の田上さんにお話を伺う中で、何度も出てきた言葉です。
これらの言葉がつまり、田上さんのお仕事ぶりであり、160年近く本町でお仕立てや寝具店を営んできた、笹屋商店というお店そのものなんだろうなと感じます。そう思いながらお店の中を見渡すと、お布団や小物が、単に「商品」としてではなく、愛あるものに思えてきます(^^)

「寝具店に用事ないなぁ…」という方もぜひ、引き戸をカラカラ開けて、お店のぞいてみてください!
小物を見たり、田上さんとお布団のこと・そうでないことについてアレコレお話するの楽しいと思います(タイミングにより配達に出られていることもあります)!
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笹屋商店
https://sasa-ya.jp/
https://m.facebook.com/sasayashoten/?locale2=ja_JP

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ささや
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Vol.9 流山のパワースポット「富士塚」がある! 浅間神社(せんげんじんじゃ)

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(2018/1/13)Facebook

浅間神社は、旧流山街道沿い、丁子屋さんの向かい側あたりにあります。

流山史跡ガイドの会さんのツアーで数回行きましたが、本殿裏の路地からゴツゴツ岩の道らしきところを上がって神社敷地内に入る…というパターンが多く、正面の鳥居をくぐって神社に入った記憶がほぼありません。
ツアーの時間やルートの都合上なのだと思いますが「ん?なに?あ、私すでに神社いる?」といった感じで、いつも突然浅間神社に入ってます 笑


浅間神社といえば、高さ8メートルもある富士塚。
江戸川の舟運で富士山から船で溶岩を運び、積み上げられているそう。
これだけ大きく、そして本物の富士山の溶岩や土を使うというこだわりを持って作ることができたのは、そのためのお金を寄付できる商家がたくさんあったことを示しているのだそうです。

「お金や人や時間を、富士山を模したものを作ることにつぎ込むという感覚がよくわからない…」と思ったのですが、つまりは当時の人々にとって、それだけの価値があることだったということ。
そしてここに富士塚を作るということ自体、当時本町に多くの人が住み・或いは行き交い、活気がある場所だったんだなーと思いを馳せたりもして、なんというか、歴史の醍醐味を味わっている気分です(^^)

この富士塚、登れます。
本物の富士山と同じ、山頂まで1合目〜9合目があります。5歩くらい進むと次の合目で、めちゃ気楽。サクッと登頂できます。これでご利益あるなんて最高…(山道は1人分の幅しかなく急な箇所も多々あるので、運動靴必須でお気をつけて登ってください!)

浅間神社

Vol.10 流山本町ってどうやって行くの?アクセス方法をまとめました。

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(2018/1/21)Facebook

※2018年1月時点のアクセス情報です。

流山本町へのアクセス方法、ざっくりまとめると以下のようになります。

①流鉄流山線の「流山駅」or「平和台駅」を目指す
②流山市内のJR・TXの各駅(南流山駅・流山セントラルパーク駅・流山おおたかの森駅)からはバス or 徒歩 で向かう(バスで10分前後)

流鉄の場合は、鰭ケ崎・小金城址・幸谷・馬橋の各駅から向かいます(鰭ケ崎を除く3駅は松戸市)。幸谷と馬橋はJRと接続しています。
②の駅と流鉄流山線は接続していないので、つくばエクスプレス沿線にお住まいの場合、バス利用が一番アクセスしやすい方法だと思います。車の場合は駅近くのコインパーキングか、行き先の施設の駐車場を利用します。

流山駅・平和台駅の周りにはバス停がいくつかあり、名前も似ていたりするので、各バス停の位置と本町への向かい方も、ちょっとまとめてみました(^^)

バスだと大体10分前後で到着しますが、たった10分で街の景色や雰囲気がガラッと変わるのが面白いです。特におおたかの森駅からは。
ガイドさんも一緒にバスにいらっしゃる場合、街の成り立ちなど、移動の10分間もいろいろお話して下さいます。

そして本町周りは「ザ・地元」といった雰囲気。新しく引っ越してくるとおおたかの森の印象が強いですが、もともとこういう街だったんだなと感じます。

ちなみに私は、もっぱら自転車で本町に行っています。流鉄の鰭ヶ崎駅が最寄りなので、家族で出かける時はそちらを利用しています。流鉄はいつ乗ってもゆったりな時間が流れていて良いです(^^)

以上、本町へのアクセスについてでした。本町内を回るのにレンタサイクルがあったらいいなぁ…と最近思います。
 

アクセス

Vol.11 町民による町民のための鉄道!流鉄流山線(りゅうてつながれやません)

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(2018/1/29)Facebook

流鉄を初めて見たときに思ったことは、
「この鉄道、いったい何のためにあるの??」でした。

流鉄流山線は、松戸市の馬橋駅〜流山駅までの5.7kmを11分で結ぶ鉄道なのですが、、
5.7kmってランニングできちゃう距離じゃないか。こんな短い距離に鉄道を敷いた理由って?バスがわり?観光のため?そしてこの不思議な感じに輪をかけるように「歴史が長い」というポイント。今年の3月14日でなんと開業102年なんです。
な、なんなんだこの鉄道は!!
…という感じでした。

1896年(明治29年)12月に常磐線が開通し、松戸駅や馬橋駅が順次開業しました。流山には江戸川の舟運で東京方面への交通路がありましたが、船よりも短時間、かつ遅延も少なく東京に出ることができたことから、人々はこれらの駅まで1〜2時間歩いて(!)、鉄道を利用したのだそう。
そのうちに、「よっしゃ、流山にも鉄道を作ろうよ!」という気運が町の人々の中で高まり、流山からの旅客・物資を輸送する目的でつくったのが、この流鉄流山線です。町の人々が声をあげてつくった鉄道ということで「町民鉄道」とも呼ばれたそうです(鉄道敷設当時は「流山町」でした)

流山駅から流山キッコーマンの工場まで、ゆるやかなカーブの道があるのをご存知ですか?ここは線路の跡。キッコーマン工場と流山駅の間に線路(引込線)を渡して、工場で製造したみりんを馬橋駅経由で常磐線で東京に運びました。
流山ではみりん製造業がさかんで、流鉄が重要な物流ルートであったことが分かります。この道が昔はとっっっっても重要な場所だったと思うと、歴史最高におもしろーい!という気分になります 笑

 


さて、流鉄はローカル色が濃ゆいです。
各駅の看板などの文字のフォントが、軒並みひと昔前。
そしてSuica・PASMOは使えず、切符を買うor降車駅で精算というスタイル。いまどきICカードが使えない路線、もはや価値です。
実際乗ると結構な横揺れ。ガタンゴトーンガタンゴトーンと音が大きく、懐かしさを覚えます。
乗り遅れそうになって「待ってー!」と言うと、発車を待ってくれるそう。流鉄は優しさでできてます。
全線往復は¥400、30分以内にできます。たいへんお手軽です。

歴史もあり、おもしろポイントもいろいろあり。流鉄は深いですね。
今度は各駅についても書いてみたいです^^

流鉄
本町ツアー

Vol.12 「本町に実際に行って学ぶツアー」開催報告

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(2018/2/13)Facebook

2月1日、流山本町ツアーを開催しました!
大人5名、お子さん2名が参加。
本町が全くの初めての方や、生まれも育ちも・そして今も本町にお住いの方もいらっしゃいました。
NPO法人流山史跡ガイドの会の青柳さんと豊口さんにガイドしていただき、2時間弱で13ヶ所を回りました。

分かりやすく楽しい説明に、参加者の方からは「なるほど」「知らなかった!」といったリアクションや、「これはどういうことですか?」と質問もあったり、移動中もみんなでワイワイと本町のことを話しながら、あっという間の2時間弱でした。
参加者の方の感想は、4枚目にまとめています(^^)

 


今回ツアーをやってみて感じたことは、史跡ガイドさんのツアーは、本町を「楽しく学ぶ」入口になるということ。
「町のことを知りたい」と思ったとき、図書館で一から本を読んで学ぶより、町が好きでよく知る方と実際に歩きながら学ぶ方が、楽しいし頭に残るんですよね。もっと知りたいという興味も湧きます。
本町の歴史は分厚く、2時間弱で網羅できるようなものでは到底無いのですが、全体を大まかに知り、さらに興味も湧くという意味で、学びの入口になっていると感じました!
参加者の方から、まんが巡りを読んだことで事前知識があったのでスムーズに理解できたという感想もいただき、学びに少し寄与できたかなと嬉しい気持ちです^^

今回行った場所は以下の通り。主に流山本町の北側を回りました。今後は赤城神社や一茶双樹記念館などを回る、南側ツアーもやりたいと思います!

★回ったところ★
流鉄(流山駅) → 村田畳店 → 蔵のカフェ+ギャラリー灯環 → 笹屋商店 → 呉服新川屋 → ましや呉服店 → あかり館@konocono → 江戸川 → 浅間神社 → 常与寺 → 閻魔堂 → 近藤勇陣屋跡 → 酒の秋元

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Vol.13 ほんのり甘い香りのする納屋。tronc(トロン)

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(2018/2/23)Facebook

troncさんは、ましや呉服店さんの裏手、あかり館@雑貨 konoconoさんの斜向かいにあります。
流山駅から徒歩3〜4分ほど。
ましや呉服店さんの築100年を超える納屋を改装した、焼き菓子やケーキが食べられるカフェ。今年の3月末で、オープンして2年になるそうです。

はじめ、私の中のtroncさんのイメージは「めっちゃおしゃれなカフェ」でした。ネットでtroncさんのことを調べると、内装がおしゃれ、築100年を超える納屋の改装ということで雰囲気も素敵、東京の人気カフェでパティシエをされていたそうで、ケーキも焼き菓子もとてもおいしいしインスタ映えする。で、実際お店に行くと、そのイメージ通りでした。

ところが、オーナーの高楠さんとお話していたら、そのイメージが変わりました。高楠さんがなぜここにお店を開いたのか、ましやさんとのお話、本町のこと、いまどんな思いがあるか。一個一個を会話していく中で、私の中でtroncさんは、「もっといろんな方に、本町を楽しく歩いてもらいたいなーと思っている高楠さんが居るカフェ」になりました。
ぐぐぐっと、身近になりました。

そのお店がどんなお店か?について見るとき、食べログやどんなメニューがあるかといった情報だけでなく、お店の方のお話を聞くことで、そこが単なるおしゃれカフェではなく、この町の・こんな人がいるカフェであることが見えてくる。troncさんに行って、そこが見えて、とても面白かったです。
お店の雰囲気が個人的にど真ん中で「おしゃれカフェ」イメージが先行していただけに、見方がぐるっと変わったのは、宝物見つけた気分です。

町歩きは「人」がおもしろいのかも。

『tronc(トロン)』
https://www.cafe-tronc.info/

tronc
流鉄ツアー

Vol.14 「好き」があふれる。流鉄を学ぶツアー 開催報告

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(2018/3/2)Facebook

2/22(木)に流鉄を学ぶツアーを開催しました。まさかの雪という悪天候・寒さの中、大人5名とお子さん3名が参加して下さいました!

はじめに流山駅で、流鉄ができた歴史について史跡ガイドの会の青柳さんにお話いただきました。その後は流鉄に乗り、流山〜馬橋間を往復。流鉄の真摯なファンである大学生さんも参加して下さり、青柳さんと共に流鉄にまつわる様々なことを教えて下さいました。
今後のアイデアも出たり、ツアーにちなんだ手作りお土産を持参してくださる方もいらっしゃったりと盛り上がりました。参加された方の感想は3枚目に載せています!

今回のツアーで感じたことは、「好き」「面白い」「楽しい」という気持ちには良いエネルギーがあるということ。
青柳さんは「町が好き」からガイドを始め10年、大学生さんも「流鉄が好き」から詳しくなり、流鉄といえば彼!と信頼され活動しています。
「好き」から始まり、探求し、磨き、クオリティが高くなり、プロ意識も備わり…。聞いているこちらも楽しくなり、ワクワクして、化学反応みたいにアイデアが出てきたり。
「好き」「面白い」「楽しい」の良いエネルギーに元気が湧いて、前進したくなってきます。寒いのにポカポカになって帰りました。

このまんが巡りがこれらの気持ちに接続していけるよう、これからも書いていけたらと思います。

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Vol.15 歴史の中で今をつむぐ雑貨屋さん あかり館@雑貨konocono(コノコノ)

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(2018/3/29)Facebook

konoconoさんは、ましや呉服店さんの斜向かいにあります。
流山駅から徒歩3〜4分ほど。
美濃和紙の照明やかわいらしくほっこりする雑貨の展示販売、オーナーの工藤さん手作りのお菓子やパンもあります。

建物は築約80年、もとは乾物屋さんだったそうです。
平成25年に美濃和紙の照明や小物を扱う「あかり館・彩(いろどり)」さんがオープン。その後「彩」さんが岐阜に帰ることになり、お誘いを受け、新松戸にあったkonoconoのお店をこちらへ移転、昨年10月に「あかり館@雑貨konocono」としてリニューアルオープンしました。

いろいろお話しをさせていただきましたが、konoconoさんが、歴史・まち・周りの方々と、自然で無理のない・心地良いバランスで関わりながら、古い建物の今をつむいでいるという感じがしました。

「古い建物×雑貨屋さん」というおしゃれな組み合わせなのですが、konoconoさんは「おしゃれだからこの建物でお店をやる」のではなく、この建物や本町の景観ありきで、お店を作られています。外から見たら一見何のお店かよく分からず、近づいて、ガーランドや看板が見え、雑貨屋さんだということがわかる。
元々のものありきで作ることは、当たり前といえばそうなのですが、この建物や本町の景観の価値を高めているなと感じました。勝手にしようと思えば好き勝手に作り変えることもできるわけですが、工藤さんは歴史、まち、周りの皆さんの考えや思い、それらいろいろをトータルしてバランスをとり、お店を作られている感じがします。塩梅が良くてほっとしますし、工藤さんの優しくほわほわした感じも相まって、まちの空気に馴染んでいるなと思います。

単なる「古民家のおしゃれ雑貨屋さん」に分類されない「本町のお店」というのを、またも発見した気持ちです。

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かごや

Vol.16 流山本町の入り口!まちの酒屋さん、かごや商店

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(2018/9/7)Facebook

かごや商店は、加(か)にある酒屋さんです。
はじめてお店に伺った時に思ったのは「どうしてこんな場所にあるの?」ということ。
広小路から行けども行けどもなかなか見えてきません。この道で合ってたっけ…?と不安になった頃、お店の看板が見えてきます。流山駅からは、徒歩15分の距離です。

広小路付近にはお店が集まっているのに、どうしてかごやさんだけ、ポツンと離れて建っているのか?

この疑問を二代目店主である金子早苗さんにお聞きしたところ、ポツンと建てたわけではなく、少なくとも大正の時期には、かごやさん〜今の流山橋付近まで、旧流山街道沿いにお店がひしめいて並んでいたのです!Googleマップによれば距離およそ2.3キロ、大人の足で30分ほど歩く距離。かごや商店は、人や物で賑わう本町の入り口に位置していました。

早苗さんのお父様で、初代店主である栄蔵さんと、伯父の仁助さんが書いた地図『大正時代の加岸の家並み』には、家具屋・魚行商・髪結い・人力車・郵便局・駄菓子屋…といったバリエーション豊かなお店が並んでおり、本町が賑わう様子が色あざやかに浮かび上がりました!

他にも「加」の住所のことや、書ききれませんでしたが、早苗さん・三代目の巌さんがそれぞれお子さんの頃のお話や思い出などたくさんお聞きすることができ、私が流山を知るずっと前から、この地域に人が住まい、営みがあったのだなと、思いを馳せる贅沢な時間を過ごさせていただきました。

そして、ひょうたんに看板、店内のかわいらしい小物、商品のラベル、レジ台など、これは業者さんにお願いしたのかな…?と思うものがだいたい皆さまの手作りなのです。何度も「えっ!これもですか⁉︎」と聞いてしまいました。

商品の見せ方やチラシ、店内のインテリアなどにはお店の方のさまざまな工夫が詰まっており、これがお店のカラーにもつながっていくのだなと、改めて感じました。

明日の流鉄ビア電車には、かごやさんも流山駅前に出店されます!ぜひ、楽しくにこやかなかごやさんに、会いにいらしてくださいね😊

Vol.17 旧街道にたたずむ「本気」のフレンチレストラン。丁字屋(ちょうじや)

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(2018/11/16)Facebook

旧流山街道沿いにある丁字屋さんはフレンチレストラン。
建物は大正12(1923)年に建てられ、もとは足袋屋さん。「丁字屋」とは足袋屋さんだったころの屋号で、そのままお店の名前になっています。お店の入り口入ってすぐの土間は当時のまま。ここで、足袋づくりがされていたそうです。店内には飯田さんの切り絵もたくさん飾られています。
そして、建物の外観の重厚感がすごい。ど迫力。かっこいいです。

丁字屋さんは流山市の古民家再生プロジェクトの第1号店として、平成24年にオープンしました。はじめはイタリアンレストランとしてスタートしましたが、古水さんが料理長になられてからは、だんだんとフレンチ寄りになっていったそうです。本町や市内のお祭り・イベントにもアクティブに出店されています。

お話を伺う間、古水さんからは「本気でやってるから」「食べてもらえればわかる」という言葉が幾度も出てきました。ストレートでシンプルですが、食材選びや、毎回言わずもがなのおいしさのお料理、丁寧な心配りのおもてなしによって、その「本気」を証明し続ける凄みや情熱を、お料理をいただきながらひしひしと感じました。
あとは、古水さんやスタッフの皆さんの毎回の会話がいろいろと楽しく、ファンになることうけあいです…(^^)

まだ行ったことがないな〜という方も、そろそろ行きたいな〜という方も、ぜひ足を運んでみてくださいね^^(予約が確実だと思います!)

※丁字屋さんは、1分で登れる富士塚がある浅間神社の真向かいです。お食事前後で本町をお散歩したり、お参りに行かれるのもおすすめです!

丁子屋
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