スタッフをしているコミュニティスペース「machimin(まちみん)」にて発行するお米実験レシピ冊子「machimin2研究手帳〜お米で実験〜」。こちらの制作を担当させていただいています。レシピは さとうえみ こと 佐藤 恵美さん、企画は 手塚 純子さんです。今回は、むすびえさんで連載したこども食堂の漫画「ここで、のできごと」とタイアップでデザインし、表紙など随所にも、ここでのみんなが登場します!
(※machimin2とは、とうかつ草の根フードバンクさんから食材や調味料を譲っていただき、また地元の農家さんや自分たちで作った野菜を使って、0円で・今あるもので作れるレシピを開発し続け、と同時に、「machimin2まかない食堂」という子ども食堂を開催しているコミュニティスペースです)
以下に、冊子の紹介と、思いと、価格、ご購入方法を記載します。
長いですがぜひお読みいただけたら嬉しいです。
◆どんな冊子か?
・炊飯器やお鍋での、ご飯の炊き方を知る
・日持ちする缶詰や、手に入りやすい野菜を使い、炊飯器1つで必要な栄養をカバーするご飯の炊き方を知る
・これらを、「料理のやり方を覚える」というより、「炊飯器で実験する」というテンションでやってみる
という内容です。じゃあ実際にみんなでお米実験レシピ作ってみようよ!という活動を、流山市東初石にあるmachimin2で行います。(活動期間:7/21〜8/31まで(流山市の小学校の夏休み期間)の全ての平日10:00-16:00。家で進まない宿題があれば、それも持参して進めちゃいましょう)
※ご参加ご希望の方は、この文章の一番下のアドレスまでご連絡ください。
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◆具体的にどんな内容・レシピが載っているの?
・炊飯器や計量カップが無い時はどうする?
・そもそもお米は買うだけでなく自分で作れる!
・やきとり缶、サバの水煮缶、サンマの蒲焼缶、トマト缶などなどの缶詰、またはタマネギやトマトといった野菜を、お米と共に炊飯器に入れて炊くと、炊き込みご飯やリゾットになる
・炊飯器1台で白米とおかずの2品(以上)ができる。カレーと白ごはんとか!
など、炊飯器とお米、シンプルな材料のシンプルな組み合わせで、こんなことまでできるの!?という、かなり面白い手帳になっています。小学生が1人でも作れる手順に落とし込み、そして当たり前においしい。佐藤さんのレシピ開発は本当にすごいです。
詳しくは写真3枚目の目次をご覧ください。
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◆この研究手帳を作ることになった出発点
夏休み(を含む長期休暇)は、学校での給食が無くなります。休み明け、体重が落ちてしまっている小学生もいることを、子ども食堂やmachiminの活動をする中で知りました。子どもたちがご飯の炊き方を会得していれば、自分のお腹や気持ちを自分で満たせる。その可能性を広げられるのではないかと考えました。
さらには、自分以外の誰かのお腹や気持ちを、自分が作ったご飯で満たることができるかもしれません。この広がりと、それに伴う嬉しさを、私は子ども食堂や家庭で経験したことがありますし、場は違えど、経験したことがある方もいらっしゃると思います。
machiminでは、こうしたご飯にまつわる嬉しい気持ちを、大人か小学生か関係なく、誰でも生み出すことができると考えています。実験や研究を自由に楽しむ博士のように、ご飯を作るプロセスや結果にワクワクしながら、長い夏休みを、自分も、他の人も、つまりみんなで、作ることでお腹と気持ちをいっぱいにしながら、過ごしていきたいです。今困っていなくとも、何かあったときに自分で作れることは「予防」になるし、防災にも役立つはずです。
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◆「machimin2研究手帳〜お米で実験!」は、全36ページ、¥1,650で販売します
「子ども食堂の活動で¥1,650」という文字面だけを見ると、直感的に、値段が高いと感じられる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、世間一般として福祉分野と捉えられる活動について、活動そのものの良さや社会・日常生活における重要さと切り離し、ただただ「福祉だから」という視点のみで「福祉とは安価でなければならない」という判断に振り切ってしまうと、それは、活動そのものの価値のはかり方や継続とが、バランスを欠くように感じます。
machiminというコミュニティは、自分たちで商品を生み出し、それを販売して活動資金を生み出し、自立することにチャレンジしています。そのため、machimin2まかない食堂に関しても、子ども食堂に関する補助金や助成金をあえて申請しないという選択をしており、¥1,650は、自立しながら継続していく、を目指すための価格設定でもあります。(これが正しい、と考えているというより、これもできる、こうも考えられるのではないか?と、幅を出すチャレンジをしています。なかなかに体力や根気がいります…)
子ども食堂は、地域が、いまの時代に合った形で無理なく結びつくことができる活動であり、支援につなげるという意味で重要な活動でもあります。子ども食堂が地域に増えることが、地域や社会のセーフティネットの網の目を細かくすることであるならば、その網を太くしたり、網が切れないように補強したり、切れたら修繕したりと、より良質で持続的に機能させること、そのための材料を揃えることも大事だと思っています。
machiminは株式会社WaCreationの事業です。そしてこの研究手帳は、関わっているスタッフがそれぞれで、或いは皆で築いてきたこれまでの積み上げやスキル、毎日の活動に込める熱意が乗った、非常に温度感があるものだと感じています。
この研究手帳の販売利益は、machiminの福祉分野の活動を持続し、より良くしてしていく活動のための資金にいたします。
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◆「ここで、のできごと」の冊子は¥100だけれど
私が制作している冊子において、あっちは¥100なのにこっちは¥1,650と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。「ここで」の冊子は、より多くの方に子ども食堂の役割や雰囲気を知ってもらう、その間口を広めるために、価格を最大限原価に近づけています。継続したい!というよりも、継続しなければ意味がないので(とても冷静にそう考えています)、「ここで」も、赤字の活動ではありません。皆さんにお買い上げいただくことで、「『ここで』を通じた、社会・地域課題への興味関心を高める」活動を継続できています。
「machimin2研究手帳」と「ここで」冊子は、価格設定の目的は異なりますが、どちらも継続しながらインパクトを出すことにかなり力を入れて取り組んでいます。住民発でこういう動きがある流山は本当すごい地域だなと、改めて感じています。どちらが良い、どちらの方が最適、という画一の答えは無く、「こんな社会にしたい」という未来を作るための方法やゴールの目指し方は、さまざまある方が良いと思っています。さまざまなやり方があるからこそ、さまざまな方面の方が関わってゆけるのだと思います。
machiminの全ての企画は手塚さんがディレクターを担ってくれており、そのアイディアのユニークさ、やると言ったらやる!という本気度の高さとスピードは、惚れ惚れするくらいただならぬものがあります。しかし、だからといって machiminというコミュニティや「machimin2研究手帳」は、私たちこそが正しい!これ以外は違う!と考えているのではなくて、「こういう考え方もあり」という、捉え方の提案を世に放っている感じです。
私自身は、南流山子ども食堂やmachiminをはじめとしたさまざまなコミュニティに居させていただいていて、専門的にというより、横断的に全体をおおよそ把握できてきたからこそ、絵や文章を通して私にできることというのがあると思っています。(このあたりは、私なりに、かなり強い思いがあります)
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◆ご購入のご希望、お待ちしております!
長くなりすみません、ご購入についてのご案内です!買って使いたい、買って誰かに渡したい、などのご希望、お待ちしております。
【買い方の例】
・7/21〜8/31 machimin2のお米実験活動に参加を希望するご家庭(ご参加は全日で なくて、もちろんOK!)
・上記活動には行けるか分からない、または、確実に行けないけれど、研究手帳は購入したい
・この手帳があるとより良いと思うコミュニティやご家庭へお渡しするために購入したい(委託販売や買取がご希望の場合も大歓迎です、ぜひご相談ください)
・machiminへの期待や応援を、購入という形で表現したい
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◆購入ご希望は、こちらまで。
お問い合わせ先:info@wacreation.com
※ご希望冊数と、郵送の場合は送付先もご教示ください
※橋本に近しい方は、私にご質問などご連絡いただく形でも構いません
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買うという行為は、ご自身が何を得たいか?を考え、実際何を得るかを選択し、そのためにご自身の持たれているものを投資するということでもあると、個人的には考えています。子ども食堂の良さ/その価値を買う、自分で作れるようになる・嬉しさを生み出すという体験を買う、machiminの今後への期待を「買う」ことに込めるなど、ご自身が「今考えていること」を確認しアクションする選択肢としてこの研究手帳を捉えていただき、機会としていただけましたら幸いです。
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